二人目の経理人材採用したいと思った時に考えたこと
これはなに
ベンチャー企業の一人経理が二人目の経理を採用しようとしたときに考えた雑感です。
なんで経理を採用しようと思ったのか
このブログ名は「一人経理の独り言」です。
経理が一人増えたら2人経理体制になるので、そもそもこのブログのタイトルを変えなければいけないほどの大問題です。
しかし、今回、監査対応・税務対応・4-5月の月次決算をやって思いました。
一人はきつい。。。
今回は頑張って対応しましたが、改善業務などがすべてストップしますし、月次の精度も狙えないなど、弊害が多く出ました。
そもそも、私が突然交通事故で死んでしまったら一時的に業務がストップしてしまう。今後のことを考えると複数名対応にするべきだろうと。
という経緯をもって経理を採用しようと決めました。
まず採用したい人というのはどういう人か考える
今回、採用したい人っていうのはどんな人かを考えました。
簡単なペルソナの設定ですね。
私が絶対外せないmust用件で考えたのは以下です。
- 業務改善に興味があること
- コミュニケーション能力が高いこと
- 経理人として人生を歩んでいきたいと強く思っていること
- 設定した給与で満足する人
なぜ必要と考えたかを書いていきますね。
業務改善に興味があること
まず、業務改善に興味がないことには現状の業務は厳しいと思いました。
ルーティンはできてきて、マニュアルも作れる程度にはなったけど、完璧ではないし、不足していることも多々あります。
その状態で引き継ぎ受けたので、ずっとこの方法でやってます!ってのはきつい。ベンチャーの経理は、現状は何かしら足りていない認識がほしいので、外せないかなと思いました。
コミュニケーション能力が高いこと
一緒に仕事をする私がおしゃべりってのもあるんですが、事業会社の経理である以上、他部門とのコミュニケーションが発生します。
特に何かを依頼するときやフローを変更する際は、先方を納得・説得させる必要が出てきます。
時には一時的に手間だと思われるような業務の依頼も発生するときに、
上から目線でとにかくやってください!というような仕事の振り方だと、ベンチャーの仕事はきつい。
特にゴリゴリの営業部とかと相対するときに上記のコミュニケーションだと多分動いてくれません。
なぜ必要かを説く一方で、代わりに他部門が動きやすいような業務改善をセットで行うとか、そもそも周りが動きやすくなる方向で業務改善を進めるようにしていく、などの考え方はコミュニケーション能力がないと出てこない気がします。
管理部ってgive・giveくらいしてようやく一つtakeされるくらいだと思っているので、そこも踏まえたコミュニケーションをとってくれるといいなぁとか思ってました。
経理人として人生を歩んでいきたいと強く思っていること
経理業務って地味な作業が結構多いので、業務によっては刺激が少ない仕事が発生します。
そんな仕事でも、なんでこの業務が必要なのかなどの深堀をすると色々発見があります。また、何か山にぶつかった時も経理として生きていく覚悟があれば、ある程度は乗り越えられるのでは、と思いました。
設定した給与で満足する人
とはいえ、みんなお金は大好きです。
私も過去に金額面で納得いかずに辞めたことがあります。
給与は衛生要因なので、不満があると人は退職します。
なので、今回の採用は可能ならば前職から給与が上がる人、最低でもステイであることを要件にしました。どんないい人材でも辞めてしまっては意味がありません。
実務経験とか簿記ってどうするか?
私は今回must要件から外しました。
理由は、以下の通りです。
- 経理人材が枯渇しているので、実務経験にこだわりすぎると採用が遅れる
- 簿記は、実務経験を積みながらでも十分とれる
今、本当に経理人材が少ないと言われています。
周りを見ていると確かにいなさそうです。なので、実務経験や簿記をあえてmustにせずにあればいいなくらいなnice to haveに設定して、must要件にこだわろうと思いました。
なので、今回の採用では学歴も外しております。
大卒でも高卒でも専門卒でも、must要件を満たしていればOKです。
実務を1-2年実務を回していけば戦力になってくれるだろうという思惑と、今回はジュニア枠の採用なので予算がそこまでなかったという事情もあります。
媒体について
今回は以下の媒体を使用しました。
①bosyu.me
②エージェント
③wantedly
bosyu.meについて
今回はbosyu.meで最初に応募してみました。
無料というのと、情報感度が高い方が集まるのではと思ったからです。
結果は、かなりいい方々が集まりました。
今後の採用スタイルとしてはアリなんではないかと思いました。
エージェントについて
経理人材いないということでしたが、応募は結構ありました。
昔からあるスタイルですが、今でも有効な方法であると実感しました。
wantedlyについて
私はwantedlyでスタプラ入ったので思い入れがあるサービスです。
今回も短期間でありながら何名か応募いただきました。
最後に
だらだらと書いてしまいましたが、採用に至るまでは3ヶ月程度かかりました。
面接のリソースって、肉体的にもメンタル的にも持っていかれるので、
どういう人材を取りたいのかを固めること、どこを重要視してどこを捨てるのかを決めることは重要だなと思いました。
媒体は合わせ技で攻めるのがいいですね。
切り口によって集まる人も違うので、気づきが多かったです。
経理人材を採用する方々に少しでも参考になれば幸いです。