一人経理の独り言

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freeeの良いところ/弱いところを考える

目次

freeeの良いところを考える

前回のブログでfreeeいれると結構いいぜ!と いう記事を書きましたが、
もうちょっと具体的にfreeeの特徴を書いていきたいと思います。

良いところ①:経営層や社員たちが数字を見るようになる

freeeはERP的な設計志向なため、様々なユーザーを使うことを想定しています。
経費精算だけ、閲覧権限だけ、請求書発行担当のように権限設定が自由にカスタマイズできます。

私が初めてfreeeを導入した時にマネージャー陣に全員財務諸表を見れるようにしました。
とはいえ、あまり数字見ないんだろうなぁって思ってたんですよね。

そしたら予想はいい意味で裏切られました。みんな結構見るんですよ。 他社ソフトでは見向きもしなかった数字を見るようになり、質問が出るようになったのです。

私が最初にfreeeのエンタープライズ版を導入した時、これが一番驚きました。

freeeはレポートが充実しておりレポートを色々見ることで
ある程度の経営実態を見ることができます。

特に資金繰り表(いわゆるキャッシュフロー)が図式で見れるのはすごいいいと思います。
数字が共有できると何がいいかというと、議論の中で具体的な数字が出るようになるんです。

なぜ予算達成できないのか等を、肌感ではなく、理詰めで考えられるようになっていきます。

良いところ②:ある程度の規模でも一人経理前提の設計ができる

現在進行形で私がやってますw

現在、過年度修正・月次決算・期中監査・業務改善をやっていますが、
色々他のコーポレートの皆様の助けを借りているとはいえ、
経理のFTE1名で回せているのはfreeeのおかげと言っても過言ではありません。

もしfreeeがなければ、私は銀行勘定を合わせるだけで力尽きているかもしれません。

今の会社でも、まだ月次決算を締めるのに10営業日かかってしまっていますが、
6-7営業日までになる目途がつく程度には洗練されてきています。

実際にどう回しているかは、それだけで大分長くなりそうなので他の回に譲ります。

良いところ③:税理士・公認会計士と情報共有できる

freeeは①にも書いたように、他の方々と情報共有することが前提で作られております。
ということは、顧問税理士や監査法人の公認会計士ともデータを共有することができます。

これによって、一人経理で不安なところでも専門家にチェックしてもらえるし、
監査の際にも無駄にデータを送る手間が省けます。

実際に私も顧問税理士と情報を共有して、特定論点の仕訳の切り方や管理方法を相談しております。
また、期中監査の際にも、freeeに入ってる情報は勝手に見てくれスタンスでやってます。

今まではどうしてもexcel等を見ながら、メールベースで対応していたので、
お互いの行き違いなどが出ておりましたが、freeeを利用するようになってからは、
ここの面では業務がすっきりするようになりました。

良いところ④:買掛データからFBデータが自動生成される

これ、地味に感動しました。
というのも、2017年当時、某クラウド会計システムはFBデータを作れなかったので、
webbankから手打ちをしていたんですね。これがかなりのストレスでした。

今そんなことやってたら間違いなく発狂しているので、感謝しています。

ダメなところもあるんだろ?

ここまでつらつらと良い点を羅列してきましたが、
タイトルにもあるように悪いところもあるんだろ、と。

デメリットというか、ここちょっとどうなの…?
改善してくれないかな、というところは当然あります。

弱いところ①:ワークフローが弱い

freeeはワークフロー機能がついており、
そこに経費精算・支払依頼申請・購買申請がくっついております。

ただ、このワークフローが使いにくい・・・。
特に致命的なのが、フリーワード検索ができない…。

申請名で検索がかけられないので、人や日付で当たりをつけるしかないというのが厳しい。。
そのほかにも購買申請の金額<支払依頼の金額でも紐づけができてしまうことや、
経費精算がラインごとに計上日設定できない・従業員に取引先コードを紐づけられない等、

結構不満がある。

切実に改善してほしいポイントです。

弱いところ②:固定資産台帳

freeeには固定資産台帳があって、減価償却費を自動で計上してくれるので
助かってはいるのですが、仕訳と連動していないんです。

なので、仕訳を切った後、固定資産台帳で登録するという2度手間が発生しています。

それと、最大限に辛いのが、償却資産税申告非対応…!!

つらい、つらすぎる…。。。
この時代に手書きで書けっていうの?freeeさん。

改善求む!

弱いところ③:振替仕訳

freeeはなるべく工数をかけないで、会計情報を管理するという思想で設計されております。
そのせいか、通常の仕訳では借方/貸方しか選ばない仕様になっております。
(相手勘定はあらかじめ紐づけられている)

貸借を自由で切ったりする場合は
振替仕訳(インポートする場合はエクセルインポート)という機能を使います。

が、この機能が決算仕訳しか切らないという想定のため、
ここで切った仕訳は補助元帳に飛ばず、消込等の機能が使えない仕様になってます。

売上仕訳とか大量に複雑な仕訳を切る際に、エクセルインポートは重宝するのですが、
消込ができない等の超デメリットがあるため、いつも苦悩しております。。。

弱いところ④:棚卸資産の管理機能はない

ERPを名乗っているなら欲しい機能である、棚卸資産の項目別管理機能。
ただし、freeeにはありません。残念!!

原価計算とか棚卸資産とかはそのうち装備されるんですかね??
今後のリリースに期待です。

結論

良いところ、悪いところあるけれど、現状の一人経理を回すうえではやはり、
freeeがベストというのが現状の私の考えであることは変わりません。

奉行シリーズもクラウド出したけど、まだまだ割高ですし、
MFはちょっと機能が足りないです。

ただ、代替案がないという現状は少し怖いので、
他社さんもぜひ頑張ってほしい!