freeeで一括償却資産を除却する方法
目次
- 除却祭りが開催された!
- freeeでは一括償却資産が除却できない!
- その①:償却を止める。
- その②:振替伝票で除却月までの減価償却費と除却仕訳を切る
- その③:償却期間3年終了後、固定資産から削除をする
- その④:対象の固定資産にメモをする
- その⑤:これで終わりだけど…おかしくない?!
除却祭りが開催された!
実は私が所属している会社、スタディプラスが引っ越しするんです。
いろいろ勉強会もやるので、新オフィス遊びに来てね!って話は置いておいて、
引っ越しする際に絶対出てくるのが、
除却ですね。
スタプラも例外ではなく、PCやら間仕切りなどの除却が大量に発生しました。
freeeの固定資産台帳でふんふん除却処理をしていたわけです。
そしたらある資産のところで手が止まりました。
一括償却資産です。
一括償却資産は10万円未満の取得価額であれば、3年均等償却できまっせ、というものです。
しかし、こいつを選択すると、除却する際の損金が認められないんですよね…。
こいつですね。
一括償却資産を除却した場合の取扱い|国税庁
まあ、でも会計で落とさない理由はないので除却しようとしたんです。
ここで事件が起きました。
freeeでは一括償却資産が除却できない!
ん…。なんか疲れているのかな。
いや何度やっても同じになるな・・・
でも、まさか。。。
そうそのまさかです。
freeeの固定資産台帳では一括償却資産が除却できない!
ここだけめっちゃ税務寄りーーーー!
償却資産税の申告書も作れないのに、こういうところは融通がきかない!
むきーーーー!
と、悪態ついても始まりません。
心を落ち着かせてヘルプセンターとチャットをしますが、
やはりだめみたいですね。
ということで、freee上で一括償却資産を除却をする方法を考えてみました。
その①:償却を止める。
まずは償却を止めます。
削除をしてしまうと、一括償却資産を持っていた記録が台帳上消えてしまいます。
それをしてしまうと、多分申告時に忘れてしまうので、避けたい。
ただ、そのままにしてしまうと減価償却費が計上されてしまうので、
固定資産の設定のところの「償却方法」を「償却なし」にしましょう。
その②:振替伝票で除却月までの減価償却費と除却仕訳を切る
償却なしにすると、当期に発生した減価償却費は消えますので、
自分で振替伝票で減価償却費を切りましょう。
一回作ってしまえば、コピペできるので便利です。
減価償却費を切ったら、次は除却仕訳です。
これも普通に切ればいいですね。
その③:償却期間3年終了後、固定資産から削除をする
このままですと、試算表上では除却をされていますが、
固定資産上ではずっと簿価が残ってしまいます。
そのため、減価償却が終わる年度にこの資産を削除します。
これでようやく固定資産台帳と試算表の数字が一致します。
その④:対象の固定資産にメモをする
私は絶対削除の処理を忘れる自信があったので、
対象の固定資産にメモを残しました。
以下の内容がカバーされていればいいかなと思います。
- 除却日
- 除却時の仕訳
- 税務上償却終了日
- 除却後に税務上発生する減価償却費/年ごと
私はさらに顧問税理士にもメンションつけておきましたw
その⑤:これで終わりだけど…おかしくない?!
これで一括償却資産の除却処理は終了です。
はっきり言って超手間です。
でも、やはり費用を繰り延べられるので費用処理には変えたくない。
しかも、エンタープライズ版と出会って2年以上経ち、 固定資産台帳に関しては、ずっと改善要望を挙げているのに改善される気配がない。
私は決意しました。
固定資産台帳は外出ししようと!
というわけで、kintoneに手を出してみようと思います。
上手くいったら、このブログで報告したいと思います。