一人目の経理になったらやるべきこと(その他B/S管理編)
目次
チェックポイント
最終回です。
今回の範囲
いよいよシリーズ最後!
今まで触れなかったB/S科目について書いていきます。
B/Sで管理しなくていい科目はない
楽をしたい気持ちはよくわかります!
が、しかし、B/Sはストックされていくので、一度間違うとずっと残ってしまうのです。
結論から言うと、
すべてのB/S科目は推移表を作って残高管理していくことになります。
売掛金の時に触れたあのExcelですね。
あれを全科目作ってください。
そんな身もふたもないこと言うの?!
という方のために、その中でも特に気を付けなければいけない科目について触れたいと思います。
資産科目で気を付けるべきもの
- 前払費用
- 仮払金
上記2点は、とりあえずぽいぽい放り込まれがちです。
そして、後で振替ようとして、よく忘れられます。
資産科目はまずこの2つを整理しに行きましょう。
敷金とかも重要ですが、あまり動きがないので後でも大丈夫です。
負債科目で気を付けるべきもの
- 未払金
- 買掛金
- 預り金
- 前受金
- 仮受金
未払金・買掛金は売掛金ほどじゃないですが、
取引数が多いとヒューマンエラーによりうまく消し込めてない可能性があります。
また、普段買掛金を使ってない会社は
年度末に売上原価に当たるベンダーは売掛金に振り替える必要があるため、注意が必要です。
預り金は、社会保険などの預り金がぐちゃっと整理されてない会社が多くあります。 きちんと従業員預り分と会社負担分で消しこんでいきましょう!
また、源泉徴収をきちんとしているかも預り金からチェックできますので、忘れないでくださいね。
前受金は売上がらみで、年間前受する取引がある会社は超注意です!
ちゃんと残高があるべきと一致しているかを確認しましょう。
前受金は税務との調整も絡むので細心の注意を払って管理しましょう。
前受金は売掛金と同様に別に詳細管理を持ったほうがいいと思います。
仮受金は、言わずもがなゴミ溜め勘定になりがちなので、
定期的な清掃をお願いします。
まとめ
- B/S科目は基本的にすべて残高を管理する
- ただ、その中にも強弱付けて管理すべき
- 会社によって重要科目が違うので見極めが大事
これでいったん一人目の経理シリーズ一区切りです!
次回から平常運転で行きたいと思いますのでよろしくお願いいたします!